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2019/11/25

アニメーション「BEM」という仕事。vol.1     ~愛と自由のアニメづくり



「アニメーションのADK」、広告会社にも関わらず、ADKは以前から業界ではそのよう評価をいただいてきました。その理由は、遥か昔に遡ります。1963年11月には当時の旭通信社がエイトマンのテレビ放送を開始。当時は、食品メーカーの商品にエイトマンのシールを同梱するプロモーションも行いました。アニメと販促のコンビネーション、これは、斬新なADK初のアイデアでした。また、1971年仮面ライダーをオンエアする際、玩具メーカーと組み、日本で初めて、オンエアされている番組の中でヒーローが使っている「変身ベルト」などの小道具をおもちゃとして販売。これが大成功をおさめます。その後、少年向けのヒーロー番組と玩具、は鉄板のビジネスモデルとなっていきます。
ADKは、アニメーションの世界でも、アイデアと開拓魂で時代を切り開いてきました。
そして、この7月、1968年の初回放送から50年の時を経て、あの「妖怪人間ベム」が「BEM」となって復活しました。今回はそのスタッフに仕事や作品について聞きました。
ADKエモーションズ コンテンツ事業本部 コンテンツ企画局
企画 Kazuhiro
























入社は2000年。新卒で入って6年間はメディア部門のテレビ局の担当をやっていました。仕事は放送局とクライアントの間に立っての折衝が中心ですが、放送局の中だけでも様々な部署が存在し、それぞれの利益が相反することがよくあります。各所の言い分を聞きつつ、いかに高い落とし所に着地させるか、というバランス感覚と調整能力が養われました。今のアニメの制作の仕事においても、様々な方々と向き合い、それぞれの要望をうまく調整することが求められますが、少なくとも放送局の言い分や、直接向き合っている人の奥にいる方々がどういったことを考えているのかは想像しやすく、自分の強みのひとつにもなっていると思います。
その後、アニメ部門であるコンテンツ本部のコンテンツ企画局に配属されて今に続いています。当初は「プリキュアシリーズ」「ケロロ軍曹」などの番組で、広告会社という立場でのプロデューサーを経験しました。その後、製作委員会の組成・運営や、番組制作・宣伝の中心的役割を担う幹事会社という立場でのプロデューサー、そして新規IP(intellectual property、知的財産。アニメ作品をさす)の立ち上げを中心に担当しています。今まで「毎日かあさん」「黒子のバスケ」「アホガール」「徒然チルドレン」「学園ベビーシッターズ」「火ノ丸相撲」「ケンガンアシュラ」など、多くの作品の立ち上げに関わらせて頂きました。
広告会社としてのプロデューサーと、幹事会社としてのプロデューサーでは、立ち位置が違い、それによる立ち回りも大きく異なるため、どちらがイージーで、どちらがハードだと一概に言い切ることはできません。ですが個人的には、映像そのもののクオリティやビジネス的な意味まで含め、すべての結果にさらされ、その結果が会社や自分自身の業界内でのプレゼンスに直結する、責任の重い立場である幹事会社としてのプロデューサー業務に、強いやり甲斐を感じています。自分がどうしたいか、という意思を明確にして、主体的に周囲を引っ張っていくことが求められますので、調整力ももちろんですが、それ以上に牽引力が必要だと思っています。
---ADKで仕事をしていて良かったと思う点は?
基本的に世の中にあるすべての放送局、出版社、メーカー、制作会社、クリエイターと組むことが可能なことですね。出版社にいたら、その出版社の作品しか関与できないし、テレビ局にいたら、そのテレビ局に話がきた作品しか関与できない訳ですが、ADKであれば、どの出版社の原作でも関与できるチャンスがあり、それをどのメーカーと組んで、どの制作会社と組んで、どういう仲間たちと、どういうアニメにして、どういう形で世に送り出したい、という青写真を描き、実際に形にするまでの選択肢が、基本的に自由なところは大きなやりがいだと思います。
また、今は分社化して、ADKエモーションズというコンテンツ会社になったのですが、それ以前から、広告会社でありながらも、アニメを中心とするコンテンツビジネスにおいて、作品への「愛」を大切にする伝統があったこと。その作品が持つメッセージや社会的意義を考え、ビジネス的には少し難しいかもしれないけど、ファミリー向けの作品、エヴァーグリーンな作品は、競合会社でなくADKでやるべきである、といったスタンスは未だに受け継がれていると思います。ADKがコンテンツ業界で今のプレゼンスを確保できている最大の要因の1つは、作品への「愛」だと思います。ただ正直、今の時代それだけではなかなか厳しいところもありますので、ビジネス感覚とのバランスが重要だと思います。
---「BEM」ではどのような仕事を?
製作委員会の幹事会社という立場で、アニメ制作会社や製作委員会各社と調整しながら、本編のクリエイティブ面から、宣伝プロモーション活動、配信、商品化、海外運用といった二次利用ビジネスまでのすべてをリードしています。
同時に、このIPはADKエモーションズが原作権を保有しているため、文字通りこの3人が原作者的な視点からすべての物事を判断し進めています。作品のプロモーションやビジネス的な観点からは進めたいと思うことも、原作的な立場ではどうなんだろう、ということもあったりするので、その都度丁寧に相談するようにしています。
私は、ADKのアニメ制作部署に異動して最初に担当したのが、当時アニマックスで放送された2006年版の妖怪人間ベムのアシスタントプロデューサーでした。そこから10年以上経験を積み、生誕50周年という節目のタイミングで、自分が中心となり、信頼できる仲間たちと一緒に、新作「BEM」を立ち上げることが出来て、奇妙な縁というか運命的なものを感じています。
アニメ制作の仕事は、いくつかのフェーズに分かれています。大別すると、
■ビジネスフェーズ
=製作委員会の組成および運営など、大きなお金を扱う、いわゆる「大人の事情」の世界
■クリエイティブフェーズ
=シナリオ制作、音楽制作、音響制作(アフレコ等)といった「アニメ制作現場」の世界
■プロモーションフェーズ
=各種宣伝施策
となります。これらすべてを後輩である現場の矢島プロデューサーと一緒に実施していますが、実際に現場でたくさん汗をかいてくれているのは、私より一回り以上若いKanaさんの方です(笑)。私がそうだったように、Kanaさんには、それこそいつかまた、彼女ならではの「妖怪人間ベム」を、彼女を中心に立ち上げてもらえたら、こんなに先輩冥利に尽きることはありません。その後の二次利用ビジネスのフェーズ、特に国内の商品化については、Juriaさんが中心となり実施してくれています。今後色々なメーカーさんから「BEM」の商品が世に出回ってくると思いますが、基本的にJuriaさんが目を通していない商品はありません。



















































BEM公式サイト
https://newbem.jp/



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